ネズミは人家や倉庫・物置をはじめ色々な場所に生息しています。
その繁殖力は強く、近年では農村部より都市部での被害が目立ってくるようになっており、特に、野外に餌がなくなる11月〜12月に多くなります。
ネズミの存在に気づくきっかけは、天井裏や壁の中からの物音や、台所や物置に黒い糞がある場合が多いようです。
ネズミは、人間生活の身近に潜んでいる野生動物の代表格であり、その生活特性の多くは人間と共通しています。
人家に住み着くネズミは人間に依存して生活しているので、それだけで人間の影響を受けやすいと言えます。
ネズミの被害は、衛生面を筆頭に精神的・経済的ダメージにまで及び、快適な生活を妨げる一因になっています。
特に、建物や人口が密集する都市部では、ネズミによってばらまかれる細菌・ウィルスが多くの人々の健康を脅かす可能性があります。
また、ネズミが齧った電線が地域社会に混乱をもたらすといったような大問題も起こっています。
快適な住宅環境が拡充されている陰で、多くの人々が集まり生活するところや下水の中などに、多数のネズミが生息しています。
そのような場所で建物の新築・改装工事や取り壊しなどが行われると、ネズミは近隣周辺に退避し、下水溝などを進んで別の住宅に侵入します。
さらに、その発生を放置すれば被害は近隣集周辺に及び、地域全体に悪影響を与えることにもなりかねません。
人家の台所や飲食店の厨房など、食品を扱うところは最もネズミが発生しやすい場所です。食器や食品に菌が付着するばかりでなく、料理や飲み物を通じて、ネズミの糞や毛が口に入ってしまう可能性も充分あります。
また、ネズミの糞や食い荒らした食品からはダニが発生することもあります。
飲食店でお客様にネズミを発見された場合、その場での騒動・事故におさまらずお店全体のイメージダウン・売上ダウンにもつながるリスクはあります。
生態
ネズミは雑食性で何でも食し、特に脂の臭いを好むとも言われています。
一度に大量の食物を食べるのではなく、少量を何回にも分けて食べます。
一日に自分の体重の1/3〜1/4の量を食べ、小動物や昆虫、ネズミ同士で共食いもします。繁殖力は旺盛で、年間5〜6回も出産し、一度に5〜12匹の子を産みます。
そして、子ネズミは2〜3ヶ月で成長を終え繁殖を繰り返していきます。
基本的に雑食性・散食性の動物ですが、好んで食べるのは種子穀物類です。
鋭敏な臭覚を持ち警戒心も強いため、高濃度の毒餌はあまり食べません。
また、伸び続ける歯を研磨するために、歯応えのある物を好んで食害します。
ネズミは病原菌の塊といっても過言ではありません。
人間と共通の寄生虫を体内に持っているうえ、一匹のネズミには1,000匹以上のイエダニが寄生しており、人体に移ることもあります。
それが人の皮膚を吸血しての皮膚炎をはじめ、各種アレルギー症状を引き起こします。
また、ネズミの糞尿にはサルモネラ菌・レプトスピラ菌などの色々な病原菌が入っています。
このような病原菌や有害生物が人体に与える影響は油断できず、下痢・発熱・肝機能障害などはもとより、場合によっては死に至ることもあります。
それら
習性
ネズミは環境適応力が優れ、警戒心が強く慎重に行動する動物です。
ネズミの発生・侵入の原因には食料(餌)があり、更に侵入できる通路と営巣できる場所があるからです。
もちろん、この条件に外れる状況でも発生します。
犬や猫などのペットがいる場合、その餌の臭いがネズミを誘引する可能性があります。
また、夏に比べて寒い冬季には、暖を求めて人家に侵入しやすくなります。
屋内の発生要因としては、とにかく食料の管理状態が大きく影響します。
更に、侵入されやすい要因として、近隣周辺のビルや飲食店、雑木林・雑草地などがあるかどうかも重要です。
ネズミは電気コードや通信配線をよく齧ります。
伸び続ける歯を磨耗させるため常に硬いものを齧り続ける必要があり、ネズミが安心できる生活圏内に配線類が多いことが原因です。
天井裏や床下・壁の中など見えにくい場所で電気配線をかじるので、早期に被害を発見するのは極めて困難です。
最悪の場合、ショートした配線から出火することもあります。
東京都内だけでも、ネズミが原因と思われる火災が年間数十件も発生しています。
ネズミは、何らかの環境変化や駆除作業で一時的にいなくなることがあります。
しかし、一度退避したネズミが再び戻ってくる可能性は高いです。
ネズミは自分の生活圏に臭いをマーキングする習性があり、その臭いをたよりに帰巣したり、他のネズミが侵入したりすることが考えられるのです。
夜行性
本来、ネズミは夜行性の動物です。しかし、明るい昼間でも人の気配のない所には出没することがあります。
ラットサイン
ネズミは、移動に一定のルートを使う習性があります。その道には、「ラットサイン」と呼ばれる汚れができ、その特徴はネズミの種類によって異なります。
食害
齧り跡はネズミの存在を示す証拠です。ネズミの歯は絶えず伸び続けています。したがって、常に何かを齧って、歯を磨耗させていなければならないのです。
警戒心
ネズミは警戒心の強い動物です。特に、住環境の変化は敏感に察知し、駆除する前に周辺に退避してしまうこともあります。
種類
主なネズミの種類には、山野に生息するノネズミと人家に出没するイエネズミがあります。更に、イエネズミには、人家やビル・天井裏などに営巣するクマネズミ、建物周辺の土中や下水溝に営巣するドブネズミ、物置や倉庫に営巣するハツカネズミの三種類がいます。
近年では、住宅地にもネズミの被害が増えています。
それは、比較的駆除しやすいドブネズミより駆除が難しいクマネズミが増えてきたためだと言われています。
日本に生息するネズミの種類は多種多様ですが、屋内に侵入してくるネズミで代表的なものは、ドブネズミ・クマネズミ・ハツカネズミの三種類です。
ドブネズミ
足についた雑菌度は汚染度100%と言われているドブネズミは、特に、衛生的に注意しなければならない種類です。
大きなものになると体長は25p前後、体重は300g前後に達します。
屋内だけにとどまらず屋外でも生活し、名前のようにその多くは排水口や側溝から上がってきます。
そして、床下・天井裏・下水道・石垣や土手の土中などの至るところに営巣し、活発な活動をします。
台所や厨房に出没することも多く、下水管を通じて建物に侵入することが多いようです。
何かをつたって垂直に行動する種もありますが、基本的な行動範囲は平面的で、泳ぐことも得意です。
寿命は約3年で、その間15〜20回子供を産みます。
一回に産む子供の数は約10匹、子供も2ヶ月で成長し繁殖を開始します。
クマネズミ
体長は20p前後、体重は200g前後の中型ネズミです。
警戒心が強い性質で、身体より長い尾と大きな耳が特徴です。
都市部のビルや農村部の人家に多く生息し、活動は穏やかです。
垂直移動が得意で、一般的には屋内の高所に営巣するので、天井裏に出没することも少なくありません。
行動範囲は立体的で、泳ぎは苦手です。
寿命は約3年で、その間15〜20回子供を産みます。
一回に産む子供の数は約10匹、子ネズミも2ヶ月で成長し繁殖を開始します。
ハツカネズミ
体長は10p未満、体重は20g前後の小型ネズミです。
背中は灰色で、体重も十数g程度と小さく、目につくことはあまりありません。
生息場所はクマネズミと同じようなところで、地中に営巣することもあります。
屋内だけでなく屋外でも生活ができ、活動も穏やかです。
寿命は約1年〜2年です。
駆除
ネズミはその種類に応じて特有の生態・習性を持っています。
しかも、賢い動物のため被害を防ぐのは簡単ではありません。
根本的に駆除するには、生息するネズミの生態・習性と建物の構造を調べ、状況に合う駆除方法を選択することが重用です。
まずは、ネズミは進入しそうな場所を塞ぎ、ネズミの餌となる食料の保管に気を付けることが重要です。
具体的な駆除作業としては、現場の状況に合わせて下記の駆除方法を組み合わせます。
「捕獲」
罠を使って捕獲→例)ネズミの通り道に粘着剤設置。
「駆除」
毒エサを使って駆除→例)天井裏・壁の隙間・床下など、人が入りにくい所に設置。
「忌避」
防鼠用忌避剤を使って防御→例)侵入口を塞ぐ前にネズミを追い出す。
「防鼠工事」
侵入口を塞ぐ→例)防鼠用建材でネズミの侵入口を遮断。